■http://kodansha.cplaza.ne.jp/uranai/shima/(島耕作占い。有料なのが心憎い)
 なんでそう思ったのか、誰かに聞いたのでそう思ったのか、それとも自分で言ったのか、はたまたどこかで見たのか、いまいち判然としないというかはっきり言うとまったく憶えていないんだけど、SARSという言葉はSADSに似ていると思う。まあ、SADSにはこの狂った街、TOKYOを任せなくてはならないからひとまず放っておいて、それよりも、記憶の出所を憶えていない、なんてわざわざ書いたのは、言うまでもなく自分の脳細胞の死滅具合、減衰状況を白日の下に曝し、それに付随して広範な支持、および同情、あわよくば義援金などの素敵なサムシングを得ようとするハッピープロジェクトの一環だ。が、えてしてこういう試みはうまくいかないので、実にままならないものだなあと思う。

 ところで、プロジェクトといえば、先日読んだ雑誌の広告に、「開発期間はタイト、予算は削減。そしてスタッフまでも縮小され…。そんな状況下でも蓄積された知識と技術で、創造性溢れるプログラムを生み出す。これこそが開発者の仕事であり、喜びです。(中略)条件が厳しい程、プロジェクトを達成した時の喜びは大きいはず(後略)」という、脳味噌がきりりと締められてしまいそうな三蔵法師の読経的文言が載っていた。というかそれは、天下存在たるマイクロソフト大先生が誇る、ソロモン72柱魔神クラスの製品、かのVisual Studio.netの宣伝だった。なるほど、開発者の喜びをサポートする為にVisual Studio.netがあるのだから、そんなVisual Studio.netを提供する我々は非常に良心的でございます、というのが天下存在の言い分なのだろう。けど、でも、ちょっと考えてみてほしい。「これこそが開発者の仕事であり喜びです」、とか、「条件が厳しい程、プロジェクトを達成した時の喜びは大きいはず」というのは、一見すると美しい日本語の流れ、展開がそこにあるように思えるけど、実際は幻術としか思えないよねって思わず<b>タグ使う勢いでそう思う。だって、これじゃあまるで、条件が厳しいのを正当化してるだけ、っていうか、そもそも、条件が厳しくならないようにする方が大事なんじゃないのかNA…。このような事を言い出す僕の事を甘い人間だと思う人は多いかもしれないし、それってIT業界の話だから俺には関係ねー、って思う人もいるかもしれないけれど、よく考えてくれないだろうか。開発者という言葉を、あなたの職種に置き換えるとあら不思議、文章の内容がさほど変わらないのだから。

 さらに問題は、仕事の条件の悪化を黙認するような広告を出しているのが、他ならぬ天下存在様だということだ。天下様が言うんじゃしょうがあんめぇ、っていうのがこの国ではよくあったケースだし、また現在の哀しいシステムを鑑みるに、やはりそりゃいかがなものかなって思うのである。だから僕は、ここに警鐘を鳴らしたい、んだけど、止めた。まあ鳴らしたくはあるんだけど、何せ天下様は強いので、批判なんかしたら自分の所持するウィンドウズ搭載機が突然おばけに変化してとり殺される可能性があるし、正直自分には関係無いので、僕は、マイクロソフトのことが、だいすきだよー!ってな具合にあやや口調でやっぱ警鐘をキャンセルしたい。そういえば、以前、「おれ、ビル・ゲイツの養子になれるんだったら何でもするっていうか、少なくともほら、俺の下半身に存在する、例の菊の形っぽいブラックホールを貸与するくらいはまあ視野に入れておきたいよね(大約)」なんて爽やかに言いだした連中と一晩中、ビルの養子になるにはどうしたら?というテーマで議論をした事があったが、結論は出ず、なんとも切ない空気が流れただけに終わった事がある。皆、できることなら、ビルの横で笑っている、ただそれだけのささやかな幸せを夢見てただけなのに…。

[2003.05.29]

■せめて、人間らしく
 百花繚乱は「a riot of flowers」というらしい(今日になって覚えた豆知識)。というわけで最近の自分が何を聴いているのかというと、ぼつぼつ適当に買ってるアルバムをかわりばんこで聴いたり、ソニンのアルバムを聴いたりしているので、ソニンのアルバムの感想文を書きました。百花繚乱を英語でどう言うか、っていうのはソニンとは関係ない話で、今日知ったことを書きたくなっただけなんですけど、そういやソニンのアルバムのタイトルは『華』だから、あながち関係なくもないですね。よかったよかった。

-----
ソニン1stアルバム『華』、全曲ぼけぼけぼんやり感想文(長い)

1:カレーライスの女
 「いつまでもこのままじゃダメなんだよね」、の言い方とか、わかってます、の連呼とか、言うまでもないけれどこの曲はどうしようもない。といっても勿論、曲として最低、っていうわけではなく、むしろその逆なんだけれど、やばいよなあどうしようかなあどうもできねえなあ、っていうあの感じを曲にするとこんな曲になるのかな、と思いました。そんな曲を「ソニン」が歌うっていう事が、相乗効果でさらにこの曲を無視できないものにしていて、そんで、関係ないけれど、自分がこの曲を聴いてたまに思い出すのはEELSの曲。って全然似ていないし繋がりもないけれど、ヤク中のおんなのひとが「死にたいとか思ってるときに起き上がるのは難しいよねー、あー、なんかあたしの人生、ろくでもないことばっかだなー」とか言ってる歌がEELSにあって、それを思い出します。っていうかそこまで情景は酷くないか、この曲は。
-----
2:東京ミッドナイト ロンリネス
 みんなが思ってるように、この曲タイトルや曲調からしてアレだし、更にこの曲のPVに映るソニンときたら宙を舞うし、火傷痕かリスカ痕が判別つかない謎の痕をわざとつけてるし、やりすぎだろ、とも思うんだけど、曲が妙に心地良いのが所謂ひとつのマジックってやつかなあと思います。うまいとこ突くなあ。なんて僕の感想は至極ぼんやりしているのだけれど、この曲自体はぼんやりしてないっていうかアドレナライズな感じなのでとてもいいと思います。アドレナライズっていうのはデフレパードのアルバムのタイトルなんですが、そういや彼らは何をやっているんだろう? あと、この曲を聴いたりPVを見たりしてて思ったことは、いつかソニンがギター回し(イングヴェイとかがやってるやつ)をやってくれないかなあ、という事でした。
-----
3:好きな人だから
 こりゃまた切ねー。好きな人だから、っていうより失いたくない人だからといった様相のシーンが曲中に展開される1曲。つんく♂の曲はこういうの多いなあ、と思ったけど、よく考えたら別に多くもないかも。
-----
4:HELLO! 新しい私(ソニンversion)
 つんく♂渾身の吹き替えラップが冴え渡り、否応なく「彼」の不在を印象付けるかのような造りだけど、よく聴いたら、例のパンクな彼の声も入っているようだ。まあ、それはやっぱり、ユウキ、いつでも戻ってきてええんやで…というメッセージ、だと…思いたいっ…!。
-----
5:国領
 国領ってどこだよ、とか思ったけれど、京王線か…。調布の辺りですね。まあ、東京から30分って言ってるし、きっとその国領なのでしょう。っていうか曲調がMR.BIGっぽいなあ。ギターがポール・ギルバートっぽいというか、これはソニンじゃなくてエリック・マーティンが歌ってもいい曲だと思いました。そういえばモーニング娘。の『男友達』でもギターソロがポール・ギルバートっぽいのがあったような気がする。それは、『Green-Tinted Sixties Mind』みたいなフレーズで、あー、つんく♂は好きなのだろうかな、そういうの。僕はそういうの嫌いじゃないっていうかむしろ好きなので、この曲のいかにも軽快なポップロックって感じはだいすきです。そういや僕は聴いた事ないんですが、ポール・ギルバートのソロアルバムはハードロックっていうよりパワーポップ寄りらしいです。そういや元ガンズのギルビー・クラークもキャンディっていうパワーポップっぽいバンドにいたし、ってまあそれも聴いたことはないんだけど、とにかく、HR/HMと、ギターポップ・パワーポップの親和性っていうのはやっぱ高いんかなあと思いました。
-----
6:津軽海峡の女
 「孤独と言うの? 孤独と言うの? ねえ ねえ ねえ ねえ この感じまさに 孤独なの」っていうフレーズが一番好きです。
-----
7:奮起せよ!
 わー!ハードロックだー!! こいつぁ格好いい。なんかヴィンス・ニールとか思い出しました。ええと、ハリウッドメタルというか、なんというか。
 僕は自分のサイトで何度か言っていますが、プライマルスクリームっていったらスクリーマデリカのアレじゃなくて、モトリー・クルーの曲だべ?という認識がどうしても拭い去れないので、ハードロック曲にはよく反応してしまいます。つんく♂はモーニング娘。の『そうだ! We'are ALIVE』の頃からハードロック感を強く出すようになった気がします。そういえば、あややのアルバムにも、BURRN!誌で得点をつけるなら100点満点で25点になりそう、ってな感じの微妙なハードロック曲が入っていたし、藤本のアルバムにはマイケル・キスクが歌ってそうなメロディックスピードメタルが挿入されていたし。まあ後藤真希のアルバムおよびモーニング娘。の新譜は未聴なんで、そこにハードロックが入ってるかどうかは知らないけど…。

 この曲で秀逸なのはまず、「♪恋人には」って出だしだと思います。出だしの時点でハードロックとして勝ってる感じがあって実にかっこいい。ソニンの声質はこういうのに合ってるなあ。ジミーの野郎も、カヴァデールペイジとかやらないでソニンペイジにすりゃあ良かったんだよ…なんて思ったんだけど、まあそれは言い過ぎました。ジミーさんごめんなさい。僕はジミーさんの事は好きですよ…。ジミーさんが心血を注いだ黒魔術ショップが潰れた過去は非常に悲しい過去だと思うし、とても同情します…。
 って、意味もなくジミー・ペイジに妙な同情をしてしまうと、黒魔術攻撃を喰らい、うっかりと天国への階段を登ってしまいそうなので先へ進みますが、ここでソニンとあややと対比してみたいです。あややだとフォーマットとしてのロック(広義の)をわかりやすく取り入れてる曲に、『絶対に解ける問題』とか『デート日和』とか、前述の『From That Sky』なんかが挙げられると思うんですけど、パンクっぽい『絶対に〜』とロカビリーっぽい『デート日和』はすごくあややに似合ってると思うのに、『From That Sky』はなんか駄目感覚が漂っています。ていうかはっきり言うと駄目です。この点に関して反論はあまり受け付けたくない感じでして、『From That Sky』は駄目ハードロックの典型だと僕は思っています。曲自体が悪い、っていうのもあるけど、あややの声が全然ハードでロックな感じでもないし、だからといってアイドルあややがハードロックを歌うのも悪くないよね、みたいな路線だとしてもうまくいってないように思えるしで、兎に角駄目、に感じるんだよなあ。トーキング・モジュレーターを使ったギターサウンドも冗談にすら聴こえないし…。

 で、ソニン。ことハードロック部門に関してはハロプロ系の誰よりも秀でているのでは?と、この『奮起せよ!』を聴いて思いました。「DAY BY DAY 愛は真実」みたいな歌詞はちょっと意味わかんないけど、この曲はスタジアムライブの風景が目に浮かぶのです。そんで、僕の中ではそうなった時点でハードロックとして良曲といいますか、ソニンはスタンドマイクをぶるんぶるん振りかざして歌ってそうだし、ベースの奴はスピーカーに足を立てて弾いてそうだし、ギタリストはイングヴェイよろしくギター回してそうだし、ドラマーは絶対ドラム叩きながらもスティックを回してる、そんな光景が否応なしに浮かぶのでまあ素敵。その上ソニンがワイヤーで吊られて宙を舞ったらもう最高だなあ、とか思ったんですが、そういや『東京ミッドナイト ロンリネス』のPVでもう飛んでた。
-----
8:平凡的女子な条件
 この曲がアルバムの中でハイライトなのかもなあ。とてもいい曲だと思います。ソニンの、「ひとつ!」って掛け声もところどころなんか悲痛なのもいいです。ドスの効いた声も似合うけど、こういう普通にアイドルっぽい歌い方も似合いますね、ソニンは。っていうか、思い出した、ソニンはアイドルだったよ! あと、とてもいい曲とか言ってる割にコメントが短いのは、前の曲『奮起せよ!』で長く書きすぎて疲れたからです。
-----
9:WINTER〜寒い季節の物語〜
 なんでソニンは締め付けられてるような歌い方をするのだろう、とこの曲を初めて聴いた時に思ったんだけど、今となってはすごくよくわかる気がします。この曲のコメントも短いのは、長く書きすぎて疲れたからです。
-----
10:SEE YOU!
 ベースがうねる曲に弱い僕としてはイコールこの曲にも弱い、っていうわけでもないのですが、ラストを飾るのにこの1曲は実に合っていると思いました。コメントが短くて明らかに適当なのは疲れたからです。
-----
以上感想終わり。書きたいことを書いた以降に加速度的にやる気がなくなってゆくのは、自分の性格があらわれていてとてもあれです。

[2003.05.26]

■コボル
 いきなりですが、僕はぷよぷよというゲームが好きでした。その昔、一晩中ぷよぷよしていたこともあります。でも、もう僕はいい大人ということもあり、ごくごくわずかに洞察力もついたためでしょうか、ぷよぷよの秘密に気付いてしまっています。気付いて以来というもの、僕はぷよぷよしてません。

 秘密とは何か、というと、ぷよぷよとは所謂ゲームのプログラマーやテスターの象徴である、ということです。なんて言うと、唐突、嘘、狼少年現る、と思われる方もいらっしゃるかもわかりませんが、まず、ぷよぷよを作った会社の名前を思い浮かべてください。具体的な名前は割とアレなので出しませんが、ぷよぷよが消える、ということは、働いてる人間が、会社存続を実行可能な形式に変換される、という暗喩です。まさに、例の会社名そのままの現象、つまり、労働者が会社を維持するプログラムを実行するためのオブジェクトコードに変換される、コンパイルされてしまうという惨劇が起こっているのですというか名前出しちゃった。いけないいけない…ええと、まあ過去は振り返らず先へ進みますね。で、また、ぷよぷよの、プレイ時間が長引けばゲームスピードが速くなる、という現象は当然、納期に追われる、という地獄絵図を暗に再現したものです。さらに言えば、次々と投入されるぷよぷよは、人海戦術、或いは業界用語でいうところのデスマーチの暗喩であるのです。そして、みなさんご存知の通り、画面がぷよで埋め尽くされた時にぷよぷよはゲームオーバーとなりますが、あれは、端的に言えば組織(会社)の壊死を表現しているのです。ぷよぷよ世界において、死を回避するためには、ぷよぷよを投入し続け、納期に追われ続けるシステムに乗るしか選択肢がありませんが、対戦相手よりも多くぷよぷよを消し、相手を倒したところで、一時の解放、安寧を得られるのみ。そう、ぷよぷよを投入し続けるシステムに乗っている以上、常に死と隣り合わせという問題を内包するぷよぷよは、まさに企業競争の縮図なのです。だから、ぷよぷよは実は、冷徹な経営者を養成するゲームだった、とも言えるでしょう。

 学生の頃の僕は、この恐ろしい事実に気付く事なく、呑気にもばよえーんとぷよぷよしていたのですが、これに気付いて以来、とてもじゃないですがぷよぷよをエンジョイすることはできませんでした。何故なら、あの、消されるぷよぷよたちは労働者の象徴であって、つまり、僕自身の写し身でもあるからです。もう、ぷよぷよを楽しめなくなっている僕は、きっと資本家たる資質はないのでしょうが、しかし、僕はそれでもいいと思っています。だって、人を殺すよりも、仲間を殺すよりも、ましだから……。僕の手はぷよぷよでもうずいぶんと汚れてしまったけど、今は少しでも罪滅ぼしをしたいと、ぷよぷよを供養する毎日です。っていうか、誤解されると困るので最後に言っておきたいのですが、今回の文章はまったくの僕の妄言であり、根拠のない話であることを付け足しておきます。つまり、僕の言っているぷよぷよっていうのは、僕の考えた超人などの類であって高名なあれとは違うぷよぷよのことです。信じられない、という方は仕方がないので、どこでもいいから固い角のようなものに頭を打ち付ける儀式を早急にとり行ってください。そうすればもう一度、人を信じられるようになりますよ。

[2003.05.21]

■カラオケが大好きです
 先日腹痛のため脂汗を流しながら仕事をこなしていて、それで思ったんですけど、なんていうか、自分はよくお腹、別名でいうところのPONPONが痛くなる事があって、それはなかなかにつらいのです。以前に、お腹が痛いという理由で会社を休んだ事も何回か、というか何回もだったでしょうか、あって、要は腹痛がどれくらい痛いかって休むくらい痛いんですけど、ただまあそういうので休むと、やれ気合が足りないとかそれやる気が足りない、なんて言われがちです。腹痛は気合で克服できるものであって、腹痛で休むのは仕事、会社、社会にサティスファイしてない証拠で、甘い、坊やだからさ、と散々な言われ様が待っていて寂しいです。ああ、でも実際はそこまで言われていないので、「腹痛に陥る=滓人間→自分は駄目→開き直る」という、飛躍っぽくもファッキンくだらねえ自虐と言われても詮無い説は僕の被害妄想かもしれませんね。その説はひとえに自分の至らなさ、意志の薄弱さ加減、175Rにおとなげなくむかついている、等が関連した、自分対社会という単純化された図式を信じてる事や蟹工船的妄想からくる完全な愚痴、妄言なのかもしれません。というか175Rは本当は関係ありませんが…。

 ただ、これだけは言わせて貰うと、実際問題数回ほど、体調を崩した際に、お前には気合が足りない、みたいな事は言われた事があります。ってことは、ゴキブリは1匹見たらその数倍潜んでいると思え、っていう古より伝わる理論に従えば、やっぱりみんな、というかそれなりに多くの人は、体調を崩す→自己管理がなっていない→気合が足りないという信念を持っている、っぽくないですか…? なのでやっぱり、僕の感覚と対立する感覚は「ある」と仮定して話を進めます(そのほうが楽だから)。でまあ、残念ながらその信念は僕が理解出来ない、僕に届く事は無い、言わば僕にとっては錆色の片想いの類なんですが、ただ、僕は日々、社会との両想いを目指して胸がキュルルンとなっている子羊でもあります。あるのです。なので本当はその信念を受け入れたい、錆もどんどん食べてゆきたいのはやまやまなのです。けれど、でも、気持ちとは裏腹にお腹は痛くなる……。なんたる煩悶でしょうか。勇気出して、(社会に)こんちわー、即さよならー、会話に、なんて、なっ、て、ない! という具合に生じる社会との乖離。じつにかなしいことです。そしてお腹は今もいたい。やだなあ。秘密を打ち明けると、会社とか休むと劇的な回復を見せるのが僕の腹痛の特徴なんですけど、でも、やだなあと感じるのです。

-----
・備忘録(わからない人にはまるでわからない話)
 この間、渋谷でぼんやりと佇んでいたら、後ろにいた人たちから、くぼうちさん、っていう言葉が聞こえてきた。その人たちは、キショオタがどうこう、だの、メロン(もちろん記念日の事だとおもう)がどうこう、だの、お前のサイトのトップページの画像がどうこう、なんてインターネットでオタオタしいカンバセーションを展開していたので、彼らが発した「くぼうちさん」という単語が意味するものは、きっとまごう事なく、「インターネット森に棲む大トトロ」として局地的に有名なくぼうちさんであるに違いないと思った。「窪塚さん」あたりと聞き間違えた可能性は低い。

[2003.05.19]

■売れないと困るんです!
 先日、どうにも自分の見る夢は大抵酷い有様ですよねえっていうので、自分の夢を司る夢見の妖精様に、偉い人になって高所から愚民を見下ろす夢を見せてください、と頼んでみたところ(前回の日記を参照)、妖精様はさっそくお応えになってくださいました。ですが、望みであった愚民見下ろし夢は見ること叶わず、まあそれは妖精様が忙しかったせいかもわかりませんが、替わりに、自分が誰かの頭に小型ピッケルを突き刺してその人を殺す、というハッピードリームを見させていただくこととなりました。お陰様で、当初の目論見とは多少外れましたが、たいそう心地の悪い目覚めを得ることが出来、妖精様、ありがとうございました。というか、というより、妖精様はお茶目な仕打ちをするし、これってやっぱり世の中がおかしいのだと思います。例えば今日見たan anでは、“運命の相手と出会うため”に満たしておくべき重要なファクターとして、「天の声、スピリチュアルメッセージを感じられますか?」というものが挙げられていましたし、「次回、島耕作がサラリーマン人生はじめての大きな挫折を!?」みたいな事が煽り文に書かれていたので、これは、と思い期待に胸を膨らませ読んだその次の号のモーニングでは、島耕作は平然とした面持ちで東京に戻り会議に出席して初芝の未来について語っている有様で、つまり、特に挫折エピソードはありませんでした。考えてみると、自分は、どうもスピリチュアルなメッセージを感じられないようだから恐らく幸せにはならないのだろうし、弘兼先生には裏切られるしで、近頃はまったく気分が爽快です。割と寒気が。一体、どうしてこのような事になったのだろ、と思った結果、以前の仕事に何らかの関連性があるのでは、と思ったので、昔を思い出しながら替え歌をひとつ、作ってみました。っていうか、もちろん関連性など無いのですが、折角作ったのでここにそれを掲載いたします。あと、ソニンのアルバムは買いました。

『残業ミッドナイトロンリネス』
BABY 夢抱いて 就職したけど
BABY 夢って何だったっけ?
仕様が何度も変わるたびに
笑顔が濁ってく

根っから暗いから
なんともなんないけど
深夜の職場は
「寂しい」だらけ

残業 MIDNIGHT LONELINESS IS IN MY HEART
徹夜なら徹夜でいい

会社に頼りにされたら
大人になれるかな

夢よ輝いて!

BABY 仕方なく 残業してるけど
BABY 残業代って何だったっけ?
職場が何度か変わるたびに
待遇も変わった

もともとやる気ないし
楽しいの好きだし
「やったらやれる!」って
やらない言い訳?

残業 MIDNIGHT LONELINESS IS IN MY HEART
徹夜でもしょうがない

「帰りたい」ばかり言ってても
仕事は終わらない

夢よ輝いて!

仕様 待遇 諸行無常
全ては移りゆく

会社に頼りにされたら
大人になれるかな

残業 MIDNIGHT LONELINESS IS IN MY HEART
徹夜でもしょうがない

「帰りたい」ばかり言ってても
仕事は終わらない

夢よ輝いて!
夢よ輝いて!

[2003.05.14]

■イジワル神様ね
 書きたいことがあるから書いておこうと思う。一体ぜんたい、どういう了見か知らないけど、インターネットの人たちは僕の夢にまで出てくるのを止めていただきたい! 先だっても夢の中で、そうそう、欲望が交錯する不夜城、みたいなキャッチコピーがつきそうな街に僕はいたのだけれど、終電がなくなったので車で帰ろうとしたらキーを忘れたことに気付き、それで僕は始発を待つため、近くの店に入って一夜を過ごすことにしたのだった。それがまさか、あんなことになろうとは……。

 その場所で、僕は、ゆっくりと過ごしたかった。というより、眠りたかった。夢の中で眠ろうとするのはおかしな感じだけれど、ともかく僕は飲み物をカウンターで頼み、壁にもたれかかれながらぼんやりしていた。すると、突然、堰を切ったような勢いでネットかつテキストな感じの人たち(具体的に誰というわけではないが、とにかくそういう設定だった)が大量に乱入してきて、何事かと思ったら、クラブイベントを強引に開催しだしたのだった。狂乱のテキスト宴は続き、お陰で僕は眠れず、いやまあ実際にはもう寝てるからいいのかもしれないけど、まあ眠れず、僕は、夢の中で夢を消された憐れなワーカーBeeの様相を呈してしまったのである。あんなに気だるい夢は久しぶりだったし、それに、夢の中で睡眠を阻害されるとすごく腹立たしい事にはじめて気付いた。っていうか、そんなの気付きたく無かった。人間、知らなければいいことは確かにあるのだ。

 大体において僕の見る夢ときたら、組織に追いかけられる、水中をあてどもなくさまよう、人に嫌われる、人が死ぬ、人に殺されそうになる、人を殺す、などといった、フロイトとかいうおじさんが舌なめずりして喜びそうな夢を見ることが多く、この上テキスト夢まで頻繁に見るようになってしまったらたまったものではない。そうなるといよいよ霊障や、ナイジェリアあたりではトレンドの先端を行くらしい呪術攻撃を喰らっている可能性などを考慮に入れなくてはならないし、そもそもこのままではおじさん的に言えばマイドリー夢(ドリームと読みます)がアレなのは全て性的トラウマのせいだ、なんてことにされてしまう。だからもう、ネットの人たちは僕の夢に出演するのを止めて欲しいのである…。とまあ、そう強弁したいところだけど、実際問題ネットでテキストでクラブイベントっつったら割と自分と関連性があるというか、イベントとか参加して超楽しかったです!なんていうオフでレポートな文章も書いたことがあるし、っていうかイベントとか参加して楽しんだことは動かし様の無い事実なので、全ては自分で蒔いた種とも言えてしまうのが寂しいところだ。より具体的に言えば熱帯魚くらい寂しい。でも本当は、僕だって、高層ビルの最上階でグラスを燻らし、傾け、見ろ人がゴミのようだ、なんて言い放つ夢を見たい。シャア大佐のような白いガウンも着たいのである。そして、人がゴミのようだ発言は一生のうち一回はしてみたい発言だから、せめて夢の中でだけでも実現させて欲しい。そういうのはまだ見たことが無いので、こんな僕のささやかな願いを、どうか聞き届けて欲しいのだ。つきましては、御検討宜しく御願い致します(以上、夢見妖精さんへの私信)。

[2003.05.09]

■どっちが綺麗ですか…
 夜のなんちゃら、という表現は人の想像力を喚起して止みません。夜の帝王、夜のヘヴィロック、夜のちょうちょさん、夜の課外授業、夜のおかし、ワシの夜の黒バットも絶好調やで、などなど、とかく夜の世界は混迷しがちなのですが、朝と夜では何故こうも印象が違うのでしょうか。何故、ってそりゃあ言うだけ野暮というか、そんなのわかってるだろ、D'YOU KNOW WHAT I MEAN?という按配ですが、一応考えてみます。その、朝の帝王、だとなんというか公園で太極拳っぽい動きを嗜む老婆、という感じだし、朝の課外授業だとこれはもう強制修行というか、そのような終末的な雰囲気がそこはかとなく漂ってます。さらに、太極拳を嗜む老婆というのは僕の祖母の事なのですが、彼女は、油断すると公園でいきなり何の必然性も無く太極拳を舞いだすので注意が必要であり、あまつさえその際大声で僕を呼んで近隣住民の好奇の視線を集めてしまい僕のお顔が真っ赤になってしまうので気を付けて欲しいなあと思うんですけどまあいいや、とにかく話を戻すと、ワシの朝の黒バット等と言われても意味がわからず終いな事は明白ですよね。そもそも夜の黒バットの意味もよくわからないのですが、それでも朝の黒バットよりは強い気もするし、不思議な事です。まあ、清原選手(巨人軍)に限って言えば、朝昼夜と常に黒バットは臨戦体制、人間台風並みの暴れん坊ぶりである事は想像に難くないのですが、それは勿論特殊ケース。我々凡夫がたとえ黒バットなるものを装備していたところで、清原選手(巨人軍)のそれと比較すればエクスカリバーとエクスカリパーほどの違いがあることでしょう。決して超えられない壁というのは存在するものです。

 また話が逸れました。どうもいけません。というか別に何を言いたいわけでもないのですが、清原選手とかそういう、頭に“夜の”という言葉が冠され、敬われ羨まれる豪の者が男性の中にはいるそうです。そういうひとたちが夜の黒バットをぶるんぶるん振るっているであろう時間に僕はというとよく旧日本軍みたいな組織に追われる夢なんかを見ているなあ、とか気付いたので、記念に今日の文章を書き記してみました。そう考えるとなかなかどうして、世の中うまく回ってるんじゃないでしょうか。僕にうまく回ってるわけじゃなさそうですけど。

[2003.05.08]

■審判のテーマ
 神奈川県Y市にある、Aという街に、ひとつの心療内科があるらしい。関係ないけれど、その街は、かつて幼い時分に僕が住み暮らしていた街のほど近くにあり、市立、確か市立だったと思う、の、図書館があった。とても長い坂の上にあるその図書館の入り口にはアイス売り場があって、夏場ともなれば、図書館に行く度に親にアイスを買って貰っていた。ただし、1週間、もしくは2週間だったかもしれない、のうち、借りてきた本を全て読まなければアイスには至らない仕組みで、まあ、別にアイスに釣られたわけじゃなし、昔は本が好きだったのでどのみち本は読んでいたけれど、実のところアイスはアイスで美味しかった。それと、坂は長くはなかったかもしれない。よく考えてみれば長く見えただけだと思う。

 本当に関係ない話だった。心療内科の話に戻す。何が書きたいかというと、その心療内科の名前が「ゼーレ」だという事だ。つまりそれは魂の座だ、という事だ。ゼーレ、という文字列を見れば、エヴァ、という言葉が脳裏に強制的に浮かんでしまうは、ある種の人間にとっては呪いのようなもので、その、ある種の人間のうちの一人である僕が、そうか、そういう事だったのか、と独り呟くのも止む無いところなんである。というか、ゼーレと心療内科というこのほぼ完璧な符合、ここの院長は、かつて“症例研究エヴァンゲリオン”と称されたかのアニメーションをばっちり観ていた、っていうより、エヴァオタだった可能性が極めて高い。きっとここは、心のかたち、人のかたちを模索し、心の補完を目指しているのだろう。プログナイフ療法や、体育館療法、とか、割と独自っぽい診察を展開しているに違いなく、というか、暗闇にモノリスが浮かび上がる部屋に監禁されるに違いなく、病院の院長は妙な赤いサングラスをかけているに違いなく、あと院長、“左様”が口癖。それだけは間違い無いと思う。っていうかそんなとこ行きたくないなあ。流行んのかな、その心療内科。

[2003.05.06]

■キチェ・サージャリアン
 3年くらい前だったかなあ、Aさんという人と新宿で話していて、そん時はあれ、男子高校生版バトルロワイアル、みたいなのの設定をお互い考えて話していて、まあ、孤島に送り込まれた男子高校生が犯しあい、最後まで菊座、つまりメンズ御紋を守り抜いた奴が生き残る、って確かそういう設定だったんけど、5本にわかれたバイブやら、サイコミュで敵を追撃するファンネルバイブ、なんかを装備している最強キャラ、とかそういうのが出てくるあれな話で、あと、そうだ、犯された人は首輪から劇薬が注入されて悶死だか、それか爆死だかするんだったっけ、で、本家バトルロワイアルの「疑心暗鬼から殺し合い in 燈台」に対抗した「疑心暗鬼から犯しあい」って設定を、僕だったかAさんだったかが考えたんだか忘れたけど、まあそれをAさんがいたく気に入って、なんかあの人すげえ笑ってたなあ、というのを突然雷光のように今日思い出して、別にそれがどうってわけじゃないんだけど、今日はその事とスカラー波の事ばっか考えてた。

 なんか、とある筋から入手した情報によると、かのスカラー波には時間を半分にしてしまう効果があるらしくて、それってまるで徹夜麻雀みたい。だと思った。徹夜麻雀が人生を半分にする、っていう話は、実は何人かに話したことがあるからその人達にとっては新鮮じゃないんだろうけど、別にここをその全員が見ているわけでもないだろうから話す。つまり、徹夜→朝寝る→夜起きる→また麻雀、っていうルーチンにはまると夜しか起きてないから人生が半分になるんだよねー、って僕の学生時代の友人がそう言ってたってだけのお話なんだけれども、まあいいや。今日は何百時間、いやもっとたくさん、何千時間だかの時間を過ごした場所に行ってご飯を食べた。なんか知らないけどかなしくてざわざわした。

[2003.05.01]