■( ^▽^)<都会では、自殺する、若者が、増えて、いる〜♪
 あーわかんない。えええと、一体自分ってばいつまで生きてられるんでしょうか。っつっても別に、永遠に生きていたいとかそういうわけじゃなくて、大体、皆兄弟であるらしい現在の人類世界において永遠に生きていられる可能性がある人間なんて、マイケル・ジャクソンくらいしかいないわけだからそれは別にいいんです。要はただ、死にたくねえなあ、ってぼんやり考えているだけなんですけど、あーまあそれも別にいいや。いいです。なあんもわかりません。わかんないから、せめて、いきなり死ぬ確率を下げるために一人でも生きてゆけるようにお金が欲しいのです。なんつうか、生きてる間困らないために。そんでそれが、労働を一切介さない、純粋培養の泡銭ならもう、最高。っていうか、それがいい。労働とかに代表される面倒事はなんかあれ、高尚な趣味としてだけ存在していれば良い、一部の才能溢れる人間が従事すれば良いのに、と思うのです。いやはやけっこうなお手前で、いやいやアナタのほうこそクライアントの急な仕様変更に実は対応しきれていないのをうまく誤魔化してリリースしたそのお手並み誠に感服致しましたよ、いえいえあれはあれでPGが2人ほど死んだんですがハハハ、とかそういう趣味、高尚な趣味。って、あ、PG死んでるから駄目かも。かわいそうだなあ。ただの趣味なのに。

 まあいいです。最近、島根県で4人のホームレスが視認され、これでとうとう日本にホームレスのいない都道府県は無くなった、のだそうですが、また、ホームレスのうち4割が元正社員とのことですけれど、なんというかひゃあこわいですね。わー、仕事なんてやっぱりシャボン玉なんだなあ。ヘタに触るとこわれちゃいそう。怖いわあ。というわけで近頃は、その、恐怖をいくらかでも軽減させるためにも実弾カネが必要なんではないの?と思うので貯金をしようと頑張っています。社員で無しにバイトの身分だけれど実家暮らしであるところの僕は生活はまあまあ楽、っていうか、会社員時代と驚くほどには変わらないので、まあ貯金できるからです。しかし、最近、父親が、「家に家賃、っつうか金をきちんと入れろ」という、当たり前といえば当たり前だけれど正直回避したい大憲章を復活(会社辞めてからしばらく払っていなかったのです)させようと画策、暗躍した結果、またお金を払うことになってしまいました。勿論、支出を更に減らし精進すればその状況でもきちんと貯金は出来るのでしょうが、人間が出来ていない僕にとってそれは難しく、五里霧中、四面楚歌、孤城落日、油断大敵…我……今……生涯における絶対的窮地…絶句絶根、死屍累々、阿鼻叫喚、破天破漢…という按配なので、たいそう困っています。いや、払いますけれど。家に金を入れるのは割と人としての道というか、そういうものらしいから、払いますけれども。でも…。

 と、思っていた矢先、さきごろ、泥酔状態の父親(50代)がうっかり、飲み屋で10代の女性を口説いたが矢張り10代はなんていうか駄目であり30代くらいが望ましいので俺は飲み屋で割とハッスルしている、といったやんちゃな行状を白状したらしく、もし、いや、きっと無いとは思うけれど、僕の金が父親のハッスル代に消えるようなことがあったらあっちょんぶりけだなあと思いました。ロックンロール。

[2003.03.31]

■うたう!大竜宮城
 マジおれ笑いのことわかってるから、マジセンスあるから、なんつうスメルを言外に匂わせ自信満々の若人や、若人というには少しトウのたった元若人達(例:SPA!でいうところのSPA!世代にあたる年齢層など)が世には散見されるわけだけど、これには割と閉口してしまう。勿論、彼らよりも僕の方が笑いについてエキスパートである、なんてことは全くなく、閉口してしまうのはただただ自分に人を笑わせるという能力が無いことからくる僻み、妬み、嫉みからくるのかもしれないけれど。しかし、やっぱりそういう事を言っている人を前にすると、うわあ笑いのセンスっていうかそれってお前にはセンスがあって俺には無いとか言いたいわけ?ぐぐぐ…なんて大人気なくも思ってしまいかなり腹立たし、いやいや、一見嘆かわしく感じてしまうのであるが、よく考えてみれば実のところ、彼等がある種の笑いのセンスに溢れているのは確かなのだ。

 来年の事を話すと鬼が笑う、という都市伝説、つうか、ことわざをご存知だろうか。それに従えば、もし誰かが例えば来年どころか将来の夢、人生設計などを熱っぽく語ってしまった場合、鬼たちの大爆笑を誘うのは必至であり、マジあいつ笑いの神降りてるべ、などと、鬼たちからは、人々がかつて田代まさしに与えた賛辞と同級の大絶賛を受けるに相違ないのだ。と、ここで、思い出して欲しい事がある。日頃、テレビでは、保険会社が人生設計の重要さを謳っているし、あいのりに出てくる出演者たちは将来の夢、俺ドリームを語り、あいのった女性を口説いているようだけれど、そう、実はこれらは、すべて、鬼たちを楽しませるための一大エンターテインメントなのである。言うまでも無く、「鬼」とはちょう怖い存在、不機嫌になると何をしでかすか知れない存在だし、だからメディアや、保険などを生業とする営利企業、そしてあいのりは躍起になって鬼のご機嫌取りに終始しているのがこの国の現状なのである。

 その辺を鑑みた上で考えると、センス溢れる若人のあいのり率(あいのりを見ている確率)はかなり高いと聞くけれど、これはつまり、彼らがあいのり的な言説を好んで使用する事実を反映していると言えるのではないだろうか…? 例えば、居酒屋などで彼らが俺ドリームや人生設計を披露する姿を僕は何度か、というか何度も見たことがあるし、それは、つまり、彼らが鬼にへつらい、大いに笑わせ喜ばせるような存在である事を示唆している、のではないだろうか。わあ、これは、由々しきことだ! 事態がこのまま進めば、日本は鬼にただ隷属するだけの人種が増加してしまう。もっと、是非みんな、人生設計だとか俺ドリームとかを披露するのに余念が無い方々はそういいうのはマジ止めて、ノーフューチャー的パンク人生を送り、鬼に対抗するべきなのじゃないかなあ、と僕は思う。だって、みんながノーフューチャーになれば、相対的に僕が浮上するかもしれない。だからみんな、頑張って欲しいなあ。欲しいなあー。あー。っていうかごめんなさい。こんな事を書いておいてなんだけれど、正直なところを告白すると、僕は割と将来が気になるお年頃なので間隙を突いてきちんと人生を設計したいなあ、という気分も実は大いにあって、その、将来とか普通に不安なので、お願いだからなんとかして欲しいわけで…ごめんなさい、やっぱ言い過ぎでした。もう、あいのりにむかついたりしませんから…。だから…。

[2003.03.25]

■狼がきたぞ
 くるくると廻る円が、それ自体の大きさと、それが在る位置を幾らか変化させながら、くるくると廻り続けている。それが、僕の認識するところの世界の大まかなイメージ、な、ん、だ、け、れ、ど、世界がどうたらこうたらとか言い出す奴にマジろくな奴はいない(過去約10年間における私的な統計調査の結果、それは大判明したのだった!)ので、ここはひとつ黙っていようと思う。ビィサイレント。と、なにせ、昔、山口百恵もそう言っていた。確か。いやはや、そういう有名人の言う事は百に一つも間違いは無い筈なんである。が、駄目。沈黙し切れない。どうしよう。そういう時は、どうしよう。そういう時は、インターネットに向けて喋ればいいんだよ。というか、正確に言うと、PCのキーボードを叩けばいいんだよ。そんでファイルを作って、データを所定の場所に転送すれば、いいんだよ。そしたら、運が良ければ、誰かが相手してくれるよ。

 そんな一見耳寄りな話を聞いたのが、実に3年以上前だった。その時は、わあ耳寄りだ、やべーやべーと、実際問題ちょっとだけそう思ったのだけど、それがまさか、こんなことになるなんて…。そういった間違い気味の妄執に囚われてしまったが為に、今、俺は、このPCの前で、確実に、時間を、無駄に、している! という感じのDOKKIRIハプニングを高頻度で体験する事となったんだけれど、よく考えてみればしかし、そんな奇跡体験はもう3年以上も続いているのだった。何かしら、継続は力なり、という言葉を思い出すこの状況は、果たしてどうなのだろう。喜ぶべきなのだろうか。継続により力を得たのだろうか? しかし考えてみると、僕の部屋にはWashburn製のエレキギター(ヌーノ・ベッテンコートモデル)が埃をおかぶりになりつつ鎮座ましましていて、そいつが最後にまともに音を出したのは、それこそ3年くらい前かもしれないのだ。また、会社員生活も諸事情により継続出来なかったし、他にも思い返してみると、途中で頓挫したもののエトセトラ達が僕に向かってハロー!なんつって手を振っているわけで、つまり、これはもう、自分は色々な事が継続出来ない、ユーアー石の上に3年座れないヒューマンだ、という事になるのである。結局、継続出来ているのは、恐ろしい事に、このサイトだけ…? 人様にあまり喧伝すべきではない、この、HTMLをちょこちょこ弄る趣味だけ…? という事を考えるとああ無情、止め処もなく涙が流れ、涙は河になり、この地上を埋め尽くす…という風までにはいかないけれど、まあちょっぴり切ないのだ。あとついでに言うと、僕はギターは弾けない。昔、練習はしたけれど、今はもう簡単なコードすら覚束ない。HTMLを弄るより、弦を弄っていた方が良かったのかもしれないなあ、そうすればいずれ、数ヶ月で英インディーズチャートを制覇する様なスーパーバンドをひっさげ世界に君臨出来たかもしれないのになあ、と、アニメ版快感フレーズのラストシーンを思い出しながら、今、この文章を書いています。『バンドやろうぜ』でも買ってこようかな…。ちなみに最近、僕は歳を取ってまたひとついい歳に。おかしい。なんで歳を取るのだろう。おかしい。助けてくれよ!これはゲームだったはずじゃないか! って、『高校教師』のホストの人の真似が出来て満足だからこの文章お終い。最終回はヘリが飛んでたりしておもしろかったー。

[2003.03.22]

■地下鉄もコツをつかんだ
・追記
 島耕作が遅れたのは会議じゃなくて社員寮の門限じゃないの? よく調べてから書け馬鹿、と、大約すると以上のような内容をある方がフォームで指摘して下さいました。確かにあの時の僕は、なんというか勢い…調子に乗り……まるで調べず、憶測に基く記述をしてしまってっ……! すいませんでした。事実関係の誤認に関しても申し訳ありませんでしたが、まず憶測に基いた記述をした事、それを深くお詫びいたします…。
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 松浦亜弥、『ね〜え?』、のシングルDVDを購入致しました。ところで、お腹が痛いです(泣)。お腹の痛みときたら神は出るし鬼は没する勢いで到来するのでまったく油断がならないなあ、と思います(怒)。先日だって、お腹が痛くて、それはもう痛くて、バイト先の会社まで休むていたらくで、そういえば、以前の会社に勤めていた頃もよく始業前にお腹が痛くなって欠勤という事があったのですけれど、あれはまあなんていうか、今と違って、身体が出社を拒否するためのシグナルだったのでは? と今さらながらに思ってます。また、ちなみに今、それと相まって以前の会社へ至る出勤ルートの光景を思い出したので、かなりひどい気分です。まったくひどい気分なので、実はとある橋の上(多分、石川梨華写真集で撮影に使われた橋だと思います)を渡った直後に、かつて僕をめくるめく苦悶世界へと叩き落した魔城社屋がきっと今でも鎮座ましましている筈なのですが、あの、かの会社へと至る橋が落ちてくれないもんかなあとか想像することにしました。すると、暗い笑みを浮かべる事が出来たのでいくらか気分が楽になりましたのでありがとう僕の脳味噌、そして駆け巡る脳内物質、僕の心を救ってくれてありがとうという感じで……ってでも、よく考えたら、橋が落ちたらみんなが迷惑しますよね〜え? 他人様に多大な迷惑をかける輩は生命機能を停止させましょう、というのが近代法の考えっていうか、まあよくしらないけれど社会に横行するルールなのであの橋は想像の中ですら落とさないことにします。まあ、たとい想像の中であれ、そんな事をするのは人非人のする事だから、そして橋は落とすと本当にみんなが迷惑するのでよくありませんから(激怒)。というか、橋じゃなしに、あの魔城社屋を爆破解体する方が良い事に気付きました。1階から起爆、轟音とそして粉塵と共に脆くも崩れ去る社屋の事を考えると、少しだけうっとりしなくもないです。僕は手を汚したくないので僕自身は一切関知しないのですが、どなたか爆破の件、よきに計らって下さい!

 と、そんな話をしてもしょうがないですね。そもそも、僕のお腹は痛いけど、あなた方のお腹はきっと痛くない。でもってあなた方のお腹が痛い時、得てして僕のお腹は平気の平左です。それはまったく悲しいけれど、それが現実ってやつではないかなと思うので、もっと他人様と魂のレベルで共有できる話をしたいです、が、ああ、でも、しかし何の話をしたらいいのかしら、迷うなぁ〜! という感じなので、ひとまず『ね〜え?』の話をしようと思います。なお、ここまでの文章で、わずかながら『ね〜え?』の歌詞を混入させているのですが、誰も気付いてくれないと悲しいので、今、説明しておきますね。(泣)とか(怒)とか(激怒)とかね〜え?とか迷うなぁ〜!とかがそれに該当するのでよろしかったら読み返してみてください。きっと時間の無駄を提供出来ることと僕は自負しています。それはさておき、今回、シングルでなしにシングルPVを購入したのは、シングルだと結局数回聴いただけであんまり聴かなくなるし、じゃあPV買っちゃえ、という理由です。それと、何よりあややコア・ポップ(あやや的な要素がコアな感じ?で詰まっているからそう呼ぼうと今思い立ちました。略してあやコア)な楽曲であるところの『ね〜え?』なのでPVが良いんでないかな〜、って思ったからで、でまあ、案の定良かったです。松浦と藤本で言えば僕は、好きなのが藤本で、尊敬してるのが松浦ですね。うん。以上、『ね〜え?』にまつわるエトセトラでした。ところで最後に、僕のサイトに、ワード「島耕作 むかつく」で検索して辿り着いた*****.co.jp(会社名は伏せます)の方、お元気でしょうか? 僕は今、それが一番気がかりです。確かに、大事な会議寮の門限に遅れた理由が、性交をしていたから、で、その理由を上司にそのまま言ってしまった過去を持つ島耕作はよくない人だな、と僕も思います。でも彼は、いまや取締役。イコール偉い。うーん、それくらいの豪傑でなければトップ・オブ・ザ・ワールドに近付けない世の中って、なんだか侘しいですよね。というわけで、フォームレスならぬ解析レスでした。無性にねむたいです。

[2003.03.17]

■あーあ
・追記
 今、↓下↓の文章を読み返してみたのですが、ごめんなさい。なんかちょっと感じ悪い文章でした。すごく眠い時に書いたもので…と、それが拙い言い訳です…。よく考えたら、一応、ここを見てくれている人はいらっしゃるわけで、また、掲示板というとなんかやっぱコミュニケーションとかそういう感じだし、感じ悪いのは良くないです。設置しておいてその言い草かよ、みたいな感じで。ええと、自分でも本当になんで掲示板を設置したかとか、実際問題よくわからないのですが、設置したからには頑張ってしばらく運用したいと思います。すいませんでした。
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 気まぐれで掲示板を試験的に設置してみました。何せレス不精なもので放置orすぐとっぱらいそうな気もしますが、中傷・罵倒・愚痴・人生相談(壁の模様があややに見えるのでどうしよう、等)などに代表される心暖まる書き込みをお待ちしております。あー、というかやっぱり普通の書き込みがいいです。気力に満ち溢れている時に大いにレスをします。気力が無い時はそれなりにレスをします。よくわかりません。

[2003.03.15]

■BE HAPPY 恋のやじろべえ
 夜になればやっぱり、もう3月だというのに吹く風は寒く、日中の暖かさしか考慮に入れずに薄めの服を着ている事を後悔してしまった。K駅の、パチンコ屋の前に止めてあった原付に僕は鍵を挿し、走らせようとしたそんな折、上機嫌の中年男性が破顔一笑、もうかったかい?と訊ねてきたので、いやあ呑まれちゃって、と曖昧に返答。中年は、なんだようもうからなかったのか、なんて言いながらへらへらと歩き去っていった。ただしパチンコなんて僕はやってはいないし、そもそもパチンコを僕はしない。そう言えば昨日、この駅前で土下座をしている男を見かけた。土下座をするその男の先には女の人がいて、怒っているというよりも呆れている風だったけれど、土下座をされて彼女はその場を駆け足で離れようとした。男はそれを追いかけ、なおも食い下がっていた。肩を掴む男と、顔を逸らす女。男の顔は必死というより、あれはなんなんだろう、笑っているような、泣いているような、でもまあ、やっぱり必死だったんだと思う。僕は、事情は知らないけどまあ土下座は逆効果っぽいんじゃねえの、なんて思いながらそれを彼に伝えたい気分でもあったけれど、伝え様が無いし、彼らの生活に介入する気も権限も無かったから、横目で眺めつつ煙草を吹かしながら歩いた。そして、大人の男が土下座をする姿なんて滅多に見ないものだから、無性に誰かに伝えたくなり、幾人かにそれを伝えた。ところで、土下座をしようが何しようが駄目な時は駄目、というのは、僕の学生時代の友人が残した貴重な人生訓なんだけれど、僕は本当にそれを正しいと思うのだ。だって、僕にそれを教えてくれた彼は、教授に土下座をしたけれど結局大学を留年して中退してたし、またそれとはあんまり関係無い話だけれど、彼はお金とか洋服とかを事ある毎に女の人から貰っていて、その女の人に向けて彼はよく愛してるだか愛してないだか、まあよくわかんないけどそういう事を常々言い含めてた風だったけれど結局その人とはご破算になっていたし、だからやっぱり彼の言ってた事は正しいのだなあ、と思う。そんな彼から「一児の父親になった」という内容の葉書が届いたのは随分前の事で、それを見て、へえ、あいつがねえ、と唸ったのを僕は憶えている。なんだか彼に似つかわしくない幸せオーラ(まるで税務署のパンフレットのような)が漂うその葉書を見るにつけ、なんとかなる時はなんとかなるもんかもなあ、とも思う。

 僕が、自己流の拡大解釈に基き自分の将来を大いに悲観してわけもなくジタジタする、という、捉え様によってはお茶目な一面を持っている事を知っている人は幾らかいると思うけれど、ちなみに今日はそういう日で、そういう時は時折、沈みがちであれな僕をよく一笑に付していた彼の事を思い出す。んだけど、まあ、ただ思い出すだけで、だからといって自分がなんとかなるわけでもないのが問題。そういえばこの間、100億くらい間違って口座に振り込まれないかなあ、なんて心底寝惚けた事を言ってきた弟に、お前にそんな世界を揺るがす幸福が訪れるはずも無い、っていうか、そもそもまず俺の方に訪れるべき、という事を長々と説き伏せてる最中にも前述のお茶目ウェーブが襲ってきたので困っている。

[2003.03.10]

■涙GIRL
 「条件さえ揃えば求人はある!」なんて夢や希望や素敵なサムシングに溢れた感じの見出しを掲げて高らかに宣言し、世を跋扈する無職者を叱咤激励、啓蒙する夕刊スポーツ紙に対しては、ほんとうにこいつ等どうしてやろうかな、って感じで自分の中に眠っている加虐心が頭をもたげてくるんだけれど、いや、わかってるのです…あなたがたが、リストラ等で煽りを喰らって意気消沈の企業戦士、オトウサンズに希望を与えんがためにそんな記事を書いているという事は……でも、条件さえ揃えば求人はある、ってそりゃ条件が揃えば求人があるのは、なんていうか当たり前のように思えるのだけど、その条件とやらが難しいのではないのかしら?なんて感じてしまうのって、なんだかふしぎね…。ああ、このように、まったく世の中ときたら不思議だらけで、ええと、だから例えば“不思議少女”とかって結構いるけれど、彼女等はその、世界に暗示的、明示的に拡散する不思議さを敏感に感じ取り、不思議と同化することで世界と対峙する存在なのかなあ、とかまた若干間違った事を考えてしまいがちなのは、これつまりすべて夕刊の所為です。そもそも頑張れば求人はある、だなんて、まったく正論なのですけれど、大体その条件を満たす為の頑張り具合が結構アレなんであり、っていうか、超アレなんであり、そんな、頑張れないお前が悪い的な物言いを含んだ記事を書くなんてあなたがたはきっと、鬱病患者に頑張れと言い続けるタイプ。イコールひどい悪鬼。あなたがたは知っていましたか? 鬱病患者に、頑張れー、なんて気軽に言い続けると、えいやあっと死んでしまうかもしれないんですよ(本で得た知識)(うろ覚え)、というわけで、せめて猿でも出来る就職講座とかそういう記事にしてください。そういう風にすれば、聞くところによると、20%を凌駕する数字が年代別で計算した結果叩き出される、という触れ込みの、驚愕の失業率に喘ぐばかりな僕等ガラスの20代も一念発起して社会に突撃する前線豚となるべく露助をスコップでぶん殴る要領でもって日々邁進、という、涙の数だけ強くなれるよ的アスファルトに咲く花の様に生きてゆけるのだからね、と思って、藤本美貴のアルバムを聴いていました。藤本すげー。ハロプロ熱が冷めて久しい僕だけれど、このアルバムはかなり気に入っているのです。

 藤本の何が素敵か、ってのはハローなプロジェクトに造詣の深い諸氏には割とお馴染みかと思われますけれど、そうでない方のために説明をすると、まず、「目が笑ってない」、「可愛らしい歌詞を歌ってても似合わない」、「モーニング娘。に加入した際には『負けてらんないのよ! あんた達にぃ!!』とか言いそう、っていうかもう言ってそう」等が挙げられ、あと、BUBUKAだかに載った「昔の男の写真」ってのがもう絵に描いたような感じだったんでそういうところも好ポイントとして挙げられます。あとはエトセトラエトセトラ、という感じでまあいいや。つうか俺はそういうの好きなんだよ!ってなわけで藤本のアルバム、彼女の一寸野太い声とかとてもいいんだけれど、特に面白い収録曲は『涙GIRL』『満月』といったあたりで、『涙GIRL』はメロコアっつうかどっちかっていうとメロディックスピードメタルっていうか、「青春メロディックスピードメタル」みたいな訳のわからない事になっていて相当いかしてます。という事は、『満月』はオジー・オズボーンの影響下なんかにあるブラックメタルとかかなあ、とか思っていたら流石にそんな事はなかったんだけれど、「立ち上がれ やっぱし立ち上がれ」「さあ満月だぞ さあ満月だぞ」「さあ満足だぞ さあ満足だぞ」なんて歌詞が乱舞する不明空間が展開されていてある意味そこがアルバムのハイライトと言えるので、興味のある方は是非聴いてみましょう。あとシングル曲は聴いていると普通に、素晴らしくてナイスチョイスな瞬間を感じられるのでオススメでーす。以上宣伝。というかここまで書いたんでアップフロントさんはお金ください。とか思いました。おやすみ。

[2003.03.04]