SILVER SUNに関して
■「 好き好き☆SILVER SUN 」

1.Test 9.Lava
2.Golden Skin 10.2 Digits
3.Dumb 11.This N' That
4.Julia 12.Wonderful
5.Far Out 13.Bad Haircut
6.Last Day 14.Nobody
7.Service 15.Animals Feet
8.Yellow Light  

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キャッチーなメロディの洪水!とか書かれるともう駄目。え、マジっすか洪水状態っすか、なんつってニヤニヤしながら思わずレジにCDを運んでしまう事はないだろうか。ないだろうか、っつったって「ある」という前提の元で書き進めるのだけれど、まあそれにしたって洪水にも規模はあると思う次第です。こっちはノアの箱舟出動級のメロディ洪水にさらわれ即死、を期待しているのに、実際は足に水がかかる程度だったなんて事もしばしば起こる悲劇といえるでしょう。端的に言って「金返せ」ってな具合です。言わばそれはリモコン片手にお前パッケージの写真と違うじゃんというのに似た様な絶望感がですね、まあそれはいいや、ともあれ我々貧民には重要な問題だと思います。そういうのは。

それではこのSILVER SUNはどうなん?って話なんですが、そりゃ死ねましたというお話で御座います。当時確か「猛スピードで彼岸に到達するサーフ・パワーポップ」みたいなよくわからないキャッチコピーが付いていた記憶があるのですが、よくわからんながらも看板に偽り無し、すんげえ心地良い。ちなみに実際に曲のテンポが猛スピードって訳じゃ無しに、「あ、なんか速く感じる」って類のスピードであります。ディープパープルのハイウェイスターは何故だか速く聴こえる、というのと同じ。で、そのスピードを本アルバム中最も体現しているのがM9『Lava』だと思います。♪I fucking give-up(もう〜ダ〜メ〜だ〜)、なんていう脱力歌詞からふらふら酩酊、曲がゆったり始まったかと思えば急転直下、数分間のジェットコースターポップ旅行の始まり始まり。気が付いたら連中、♪子豚に色を塗り〜とか歌っててもうわけわかんない。こっちももうなんだか知らないうちに黄桜カッパよろしくちょっといい気持ちという按配で、まったく上手く出来ているなあ。そんなポップ速射砲、SILVER SUNのこのアルバムは愛聴品で御座いました。御座いました、ってのはCD紛失して見当たらないので困っているからです。今聴こうと思ってCDケース開けたら中身無かった。びっくり。更に余談だけれどSILVER SUNはこの後一枚アルバムを出していて、そこから先の消息を僕は知らないので誰か知らないかなあ教えてくれないかなあと思ってこれを書きました。